蛍光色の再現についてのご説明
2017/04/06
写真館フォトピース!のプリンターでは蛍光色を完全に再現することができません
蛍光色とは、蛍光イエローや蛍光ピンク、ネオンカラーなどで、プリントでは蛍光インクを使用して色再現をします。
しかしながら、「写真館フォトピース!」では薬品を化学反応させてプリントを行う銀塩写真用プリンタを使用しており、インクを用いておりません。
そのため「写真館フォトピース!」の銀塩写真用プリンタは、原理として蛍光色の再現が行えません。
もちろん、蛍光色のお写真があれば、それらを可能な限り再現するように努めておりますが、光や色を認識、再現するメカニズムの違いから「肉眼で見る蛍光色やモニター上の蛍光色と、写真仕上がりでの蛍光色は同じものにならない」と弊社では考えております。
なにとぞ、ご了承ください。
フォトピース!で使用しているプリンタや印画紙につきましては、下記ページをご参照ください。
お客様サポートセンター【使っているプリンタや印画紙は何ですか?】
そもそも色って?蛍光色って?
色は、物体に光(波長)があたり、特定の波長を反射することで見えています。
光は透明ですが、太陽や蛍光灯の光には、さまざまな長短をもつ波長が含まれており、波長は長短によって色が異なります。
波長の長い順に赤・橙・黄・緑・青・藍・紫となっていますが、これは虹の色と同じで、虹は空気中の水分に光が屈折して分解され、それぞれの波長をみせている現象なのです。
これらの波長を、人は色として感じることができます。
色は、物体に光があたったとき、その物体が反射した波長です。
例えば、リンゴが赤色に見えるのは、透明な光がリンゴにあたり、光の一部がリンゴに吸収され、一部が反射されます。
反射したその光(波長)を赤色として感じているわけです。
赤のインクは、赤の波長を反射し、ほかの光を吸収する物質でできています。
そして、蛍光インクには、通常の反射(ある波長の光を吸収し、ある波長を反射)に加えて、目に見えない波長も、目に見える光に変えて放つ物質が含まれています。
そのため、光るように鮮やかに見ることができるのです。
インクジェットプリンター
銀塩プリンターは化学反応でプリントしますが、インクジェットプリンターはインクをパーパーに吹き付けてプリントします。
色を再現する方法が違いますので、色の表現領域も変わってきます。
以前は使用できるインクが4色と少なく、銀塩のような自然な色彩や、中間色などが出ず、コントラストの強い仕上がりで、写真プリントには不向きとも見られたインクジェットプリンターですが、昨今のインクジェットプリンターは、8色から12色もの機種が販売されています。
インクジェットであれば蛍光インクの使用もできますので、蛍光色の再現も条件(モニターキャリブレーションやプリンターの正確な設定、最適のペーパーなど)は必要ですが、プリントが可能になっています。
コスト面を無視して作品として1枚という点では、あるいはインクジェットプリンターならば、モニターでみたまま、という色再現が可能かもしれません。